許佐羅江清水、「ふくいのおいしい水」に認定
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最終更新日:2017年3月24日
舟津七清水のひとつ「許佐羅江清水」
「ふくいのおいしい水」に認定!
8月24日、定次町にある「許佐羅江清水」が「ふくいのおいしい水」に認定されました。
許佐羅江清水の水質
許佐羅江清水の特徴として、硬度が非常に低いことと、炭酸ガス(遊離炭酸)が多く含まれていることが挙げられます。
硬度が低い水は、一般的に日本人好みの味とされ、お茶やコーヒーとも相性がよく、飲用にも適しています。炭酸ガスは、水に清涼感を与えるといわれています。
許佐羅江清水の水質は下表のとおりであり、さらっとして口当たりがやわらかく、清涼感のある水といえます。
項目 | 清水の水質 | おいしい水の要件 |
---|---|---|
水温 | 14.4度 | |
pH(ペーハー) | 6.4 | 5.8から8.6 |
蒸発残留物(ミネラル等) | 100ミリグラム毎リットル | 30から200ミリグラム毎 リットル |
硬度(カルシウム、マグネシウム等) | 39.5ミリグラム毎リットル | 8から120ミリグラム毎リットル |
遊離炭酸 | 29.6ミリグラム毎リットル | 0.1から30ミリグラム毎 リットル |
有機物 | 0.25ミリグラム毎リットル | 2ミリグラム毎リットル以下 |
舟津七清水のひとつである“許佐羅江清水”
西暦1419年に書かれた「舟津社記」によると、正暦2年(991年)の夏は大干ばつとなり、村人が雨を祈ったものの、一滴も降ることはなかったとのことです。しかし、舟津神主が夢で神様が読んだ和歌を清書し、七箇所に埋めると忽然として水が湧き出したと伝えられています。これらは、舟津七清水と呼ばれ、豊富な湧水池があったと知られています。
現在、舟津七清水の他の湧水が枯渇あるいは消滅する中で許佐羅江清水はその姿をとどめています。
平成23年には、水資源の豊かさを示す貴重な史跡として鯖江市指定の文化財に登録されています。
許佐羅江清水とトミヨ
許佐羅江清水の周辺の水路には、かつて湧水が豊富で、1950年頃までは、きれいな冷水を好むトミヨという魚が生息していました。しかし、湧水の枯渇などにより、現在は絶滅してしまいました。このトミヨは県域絶滅危惧1類に指定されている希少種で、現在、県内では越前市の治左川にのみ生息していることが確認されています。
現在、鯖江市では湧水の里づくりの一環として、トミヨを許佐羅江清水に呼び戻すため、専門家による調査を行っています。
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