「吉川ナス」が「地理的表示(GI)保護制度」に登録されました。
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最終更新日:2017年3月24日
吉川ナスの生産者でつくる「鯖江市伝統野菜等栽培研究会」が、「吉川ナス」にかかる「地理的表示」の登録について国に申請を行っていた結果、「地理的表示(GI)保護制度」に登録されました。
全国で14号目の登録になり、北陸地方では初めて、伝統野菜としては全国初の登録となります。
登録認証「GIマーク」
(地理的表示(GI)保護制度)
地域との結びつきが深く、高い品質や評価を得ている農林水産物などの名称を知的財産として国が登録し、地域ブランドとして保護する制度です。
登録された産品のみが、「GIマーク」を使用することができます。
【吉川ナスの由来】
ナスが日本に伝わったのは今から1200年以上前で、東大寺正倉院文書の中に、天平勝宝2年(750年)にナスが献上されたことが記されています。これ以降全国に伝わり、丸ナスは関西から日本海地域を中心に広がりました。
丸ナスには「巾着(きんちゃく)」「芹川(せりかわ)」という品種があり、その分系に「吉川(きっかわ)」という品種があります。
これが「吉川ナス」のことを指すのか、生産地である「吉川(よしかわ)」の地名が由来になったのかは定かではありませんが、特徴や地理的・文化的つながりからみて、京都の「賀茂ナス」とは類縁関係にあるのではないかといわれています。
【よみがえった吉川ナス】
「吉川ナス」の歴史は1000年以上ともいわれ、昭和初期には、関西方面に続々と出荷されるほど盛んでした。しかし品種改良がされていないため栽培が難しく、収穫量も少ないため、栽培農家が1軒にまで衰退しました。
ついに生産が途絶えたかけたとき、「このまま失ってはいけない!」と農家有志らが立ち上がります。
そして平成21年12月、農家8人で「鯖江市伝統野菜等栽培研究会」を結成。
たった1人で「吉川ナス」を守り亡くなった、最後の農家の妻から吉川ナスを譲り受け、関係機関で種とりし、再興に挑みました。
試行錯誤の末、今では年間約42,000個の出荷ができるようになり、伝統を守り続けています。
【吉川ナスの特徴】
- 形はソフトボールくらいの丸型。
- 重さは300グラムほど。
- 皮が薄く、ヘタや葉・枝に鋭いトゲ。
- 収穫時期は6月から11月頃で、7月から8月がピーク。
- よく締まった肉質で、煮崩れしにくい。
- 油との相性が良く、甘くとろけるような味わいが絶品!
※印近年では、その味と品質が東京の一流レストランなどに評価され、注目を集めています。
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